
映画やドラマなどで、催眠術師が
懐中時計をユラユラさせる場面があります。
「さあ、この揺れている時計を見つめていると、、
時間が段々と流れていって、、、目が疲れてきて、、焦点が合わなくて、、
まぶたが重くなって、、きます、、、」
考えてみれば、見上げる姿勢で
動いているものをじっと見つめていたら、
誰だって目が疲れてしまってまぶたが重くなります。
その当たり前のことを指摘していく中で
だんだんと仕掛けをしていくわけなのですが、
「そして」とか「~すると」とか、接続語が大活躍しています。
感覚的なことと精神的なことを
あたかもそれが原因と結果であるかのように
結びつけてしまうのです。
「私の声が聞こえていますね、、
そして、イスにあなたの腕が触れると、、
部屋の色が見えてきます、、、
それから、満足感に満たされてきます、、」
おわかりのように、声が聞こえたり
イスに腕が触れたりするのは事実です。
事実を、あたかも前後関係の様につなげていって、
さいごに「満足感」につなげてしまいました。
満足感は精神的なものですけど、
不思議とうまくつながってしまうのです。
そして、だんだんと事実を減らしていって
精神的な部分の「必然性」を増やして行きます。
催眠療法家の名誉のために言っておくと、
相手を支配して、操るためではありません。
意識状態を変えていくことで、
必要な暗示が入りやすくするのです。
詐欺商材の販売者たちは、
こんなことまでも悪用してしまいます。
いまの悲惨な状況と将来の夢のような状態、
たとえば海辺で寝そべって笑っている写真とかを、
言葉たくみに結びつけていきます。
なぜ詐欺師は上手なのでしょう?
おそらく元締めに優秀な人がいて、
その人が作っって、練りに練った筋書きを
下っ端は素直に実行するのでしょう。
能力は正しく使ってほしいですが、
しかし、習ったことを素直に実行する心構えは
見習うべきでしょうね。