ことわざって、ときどき 正反対のことを言いますね。
【鶏口となるも牛後となるなかれ】
鶏口:鶏の口、小さな団体の長 牛後:牛の尻、大きな団体に使われる者
大きな集団の中で尻にいるよりも、 小さな集団でも長となりましょうと、 戦後の復興期みたいに荒い鼻息で トップたることを奨めてます。
実際うちの父など、戦争から帰ってきて せっかく帝国ホテルでコックになったのに
「男子たるもの、一国一城の主でなくては!」
なんて息巻いて、小さな店を開いたわけで、 なんとも、すごいはすごいけど もったいないというか、、、
かと思うとこんなのもあります。
【寄らば大樹の陰】
おなじ頼りにするなら、 勢力のある者のほうが安心できるし 利益もあると言ってます。
一気に情けないですね(ーー;
これはあくまでも、 ”頼る”という前提ですが、
【井の中の蛙大海を知らず】
こうなると、少し違ってきて 狭い範囲しか見えていない状態で 判断するのは早計で、 大きなものを見過ごして 機会を失う危険があるとのこと。
父の場合は、短い期間でも 先にホテルを経験していたわけで 言わば大海もを知ってましたが、
むしろ若い世代の人たちに たかだか今知っている範囲のことで 人生を語っちゃう傾向があって、
それを考えると よらば大樹の陰と鶏の口ばしは どちらも甲乙つけがたいです。
何かひとつ、 ことわざなりに感動したら 反対の事を言っているものがないか
対立する意見を知っておくのも 無駄にはなりませんね。
また明日メールします。 おおばじょうしょう