近ごろ「マインドが一番大切」という教えを何度も受けました。
お互いに無関係な、ジャンルも別の先生方からです。
「マインド」の反対側、
「マインド」より順位が下に来るのが「テクニック」です。
思えば「マインド」という言葉ははるか昔、
和尚ラジニーシがまだバグワンで通っていたころ、
「マインド」と「ハート」という対比で使っていました。
この場合は「ハート」の方が上位でした。
最近の先生たちはなぜか英語発音の「マインド」ではなく、
言葉で表しにくいけど、
標準語で「へちま」というときのアクセント使いをします。
まぁ、先生自身がそう聞いて育ってきたのでしょう。
この頃ではたいていの場合先生方よりも年配の私としては
違和感を覚えます。
それはともかく、
近ごろの「マインド」は精神論と同義で使われているようです。
小手先の「テクニック」に頼ってそれをむやみに振り回すよりも、
根本的な心構えとしての「マインド」を固めておきなさいと。
そうすればアクシデントにみまわれてもブレることなくいられるからと。
それはそれで正しい教えだとは思うのですけど、
もう少し気の利いた事を仰る方もいます。
すなわち、
どんな場面でも冷静に、当たり前のように、
あらかじめ決めておいたルールにしたがって行動できること、
自分のルールに絶対の自信をもっていること、
そのような「マインドセット」が大切なのだと。
こうなると「マインド」に新しい意味を加えたようで斬新な気がします。
自分が行者であるような気がしてきますね。
目指すは「悟り」ということでしょうか。
別な先生は逆の切り口で「マインド」を語ってくれました。
なんでもかんでも「マインド」で片づけてしまう風潮があるけど、
それは「逃げ」に過ぎないと、
ほんとうは「知識」がないからオタオタするのであって、
「道理」をわきまえていれば「対処」できるのであると。
仰り方は別物のようですけど、
「マインド」という広すぎる概念を使うからではないでしょうか。
「反射」とか「反応」とか「態度」とか、
その時々でふさわしい言葉があるような気がします。
ちなみに冒頭で引用したバクワンですけど、
「マインドを鎮めてハートの声を聴きなさい」
と言っていたと思います。